NPO法人 「こえとことばとこころの部屋」COCOROOM
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フェスティバルゲート閉鎖に伴うご説明

■リンク8「アートが関わる領域の広がり」→「アートそのものの領域の広がり」

アサダワタル(大和川レコード/築港ARCディレクター)

ココルームの活動に関わって早3年半経過。なんだかんだとやってきた活動は、いつしか「アートスペースの運営」という枠を大きく超えて、「アートによる社会変革」という一大プロジェクトとなっていった。
近年のココルームの活動の総括として行われたプロジェクトを挙げるのであれば「ことばち ~ことばをともだち」と「就労支援カフェBANDココルーム」だろう。その中でもとりわけこの現在進行形のココルームプロジェクトをひとつのロジックとしてカタチにした機会が「アートの領域・アートの価値」というシンポジウムだったように思う。
「アートが社会参加としての活動であるとするとき、当事者のもつ問題意識がアートに関与するきっかけとなる。当事者の数だけ、さまざまなアートのカタチがあり、アートの領域はそれだけ広くなる。」(上記シンポジウムチラシより)
フェスティバルゲートで約4年半活動してきたココルームも含めたアートNPO群は、この期間、まさに自身が、アートを社会化せんとする「問題意識をもった当事者」であった。僕ら、アートを実践する現場側は「当事者のもつ問題意識がアートに関与するきっかけとなる」その「当事者がもつ問題意識」がイコール「アートを如何に社会化するか」(もっと生々しい現場の問題でいえば「どうすればアートに関わって生活を営めるのか」)であるという入れ子構造が成り立っているように思え、僕ら自身がアートで「りっ」する(自立/自律)ために、またその解決手段にアートを用い、社会と繋がるためのいくつもの試行錯誤を繰り返し、プロジェクトをアーカイブしてきたように思える。
僕ら「当事者」は、「当事者」であるがゆえに、自分たちのことで手一杯だった部分もあることは否めず、「アートの領域・アートの価値」の企画趣旨のようなことを客観的に、確固たるロジックを持って、社会に生きる様々な価値観を持つ人々(数の話で言うと、このロジックを伝えている僕らサイドの方が、大半の人たちに「ふーん、こんな価値観の人たちも稀におるんやなぁ」と思われているのが実情だ)に伝えてゆけているかというと、まだまだ反省するべきところも多々ある。
しかし最近、少しずつではあるがアートの現場側「当事者」が「当時者同士の問題間」を超えて、ひとつの「吹っ切れ」を起こし、今までココルームが行ってきたような「アートによる社会変革」を明確に事業として視覚化する動きがおきている。それが今回のフェスティバルゲートの再利用案だ。「吹っ切れ」とは、「アートが関わる領域の広がり」から「アートそのものの領域の広がり」への移行である。この移行は、もはや「アート」というタームが、ココルーム的な社会事業を的確に表してくれる最優先のタームではなくなってゆくことも同時に意味している。そのことは「良い」とか「悪い」とか、「やっぱりアートでないと!」とかを議論するような類の問題ではなく(個人的な話でいうと僕はアートのためのアートも同時に好むし、必要だと思っている)、事実、今フェスティバルゲートで行う(かもしれない)プロジェクトの方向性を考慮し、より充実した実現を目指す上では、そこには「アート」だけではない新たなタームと再ロジック化が必要になってくると思う。ココルームが今後、「当事者間」を一層超えた社会変革を行っていくことに期待し、アートというタームに縛られないカタチで、でも同時に結果として「アートそのものの領域」を広げることに成功することを心から望んでいます。

アサダワタル
日常と表現のハザマをみつけたい。弾き語りを中心に打楽器演奏からビデオパフォーマンス、アートスペース運営からネットラジオまで!何でもやります。みつかるまでは。
http://www.geocities.jp/endeavor0203/
http://www.webarc.jp/


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